第6回公演
「富雄と樹里恵」・「ある病院の待合室にて 」・「八人の八重子」

脚本・演出 三波豊和

「富雄と樹里恵」
門田憩いの家に入所している富雄とキャピュレットホームに入所の樹里恵は仲の悪い施設長のせいで互いの想いを成就できないでいる。樹里恵の悩みを知った尼が不思議な薬を手渡し、これを飲めば解決するという。千葉市にくり広げられるシェークスピアの世界。 果たして二人の恋のゆくえは・・・

「ある病院の待合室にて」
年齢も病名もさまざまな人々が病院の待合室で長々と待たされて少々退屈ぎみ。隣同士に座ったのも何かの縁とおしゃべりに興じだす。病気の話を小耳に挟んだ別の患者が私も、私もといつしか全員で病気自慢が始まる。

「八人の八重子」
三須種八重子はパジャマで闇夜にさまよっている。そこへ浴衣姿の八重子、ドレス姿の八重子、宝塚の八重子、礼服の八重子、高校生の八重子、子供の八重子が次々にやってくる。 あの世かこの世か、困惑する八重子たちの前に神様と名乗る男が登場し、パジャマの八重子に別の人生を選択したらどうなっていたか、もしもの人生を振り返ってみましょうという。 そしてこの中から一人だけ黄泉がえりのバスに乗ることができると提案されるが・・・。 パジャマの八重子ともしもの八重子たちにとって後悔のない選択となるのか。